どんなことでもお気軽にご相談ください。
緊急を要する場合や特殊な検査が必要と判断した
場合には、適宜連携医療機関に紹介しますので、
ご安心ください。
甲状腺は代謝調節ホルモンをつくり、血液中に分泌している臓器です。
よって、甲状腺の病気は「甲状腺機能異常(ホルモン値の異常)」と「腫瘍(できもの)」に分けられます。
甲状腺ホルモンは代謝と関わりがあるため、ホルモン過剰状態(甲状腺機能亢進症)では、動悸、異常に汗をかく、暑がり、下痢しやすい、食欲旺盛でたくさん食べている割に体重が減る、疲れやすい、イライラする、不眠などの代謝亢進症状が出てきます。
反対に、ホルモン不足状態(甲状腺機能低下症)では、脈が遅い、寒がり、便秘、あまり食べないのに体重が増える、何をするのも億劫になってだるいなどの代謝低下症状がみられます。また、認知機能の低下がみられる場合があり、ご高齢の方では認知症と間違われることもあります。
甲状腺機能亢進症にはバセドウ病の他、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎、妊娠経過中に一過性に甲状腺機能亢進症状がみられる場合などがあり、各々対処法が異なります。
甲状腺術後やバセドウ病のアイソトープ治療後で甲状腺機能低下症になった場合には生涯の甲状腺ホルモン内服が必要になります。
妊娠を希望される女性では、通常は正常とされる範囲内でも甲状腺ホルモンを内服していただく場合があります。
また、普段甲状腺ホルモン製剤を内服されている方が妊娠された場合には通常時よりも多めのお薬が必要になります。