インスリン注射のお話をするとほとんどの方が『ギョッ』とされるようです。
その理由は前回記載したように「インスリン注射をするようになったら終わり」と思っておられる方が少なからずおられることと、ほとんどの方が看護師が用いるような長くて太くて痛い針を想像されているようで、実物のインスリンと針をお見せすると皆さんちょっとびっくりされます。
当院で実際に採血検査や点滴時に使用している針(上の蝶々のような形のもの)と比べてみましょう。看護師が扱うもの(上)は太さ0.63mm、長さ19mmですが、インスリンの針(下)は太さがわずか0.18mm、長さは4mmのものです。
私も何度も自分に刺していますが、かすかに「ちくっ」とするくらいで激痛とは程遠いものです。
実際の痛みはほとんど感じられませんが、飲み薬よりもお金がかかり「懐が痛い」ことになるため、もちろん早くやめられるようになるにこしたことはありません・・・。