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お知らせ・スタッフブログ

インスリン注射するようになったら終わり???

これに関しては早めにお伝えしておかなければならないと思っていました。

 

患者さんにインスリンのお話をすると、上記のような反応が返ってくることが度々あります。

 

確かに、一生インスリンから逃れられない方もおられます。

 

しかし、私たち糖尿病専門医がインスリンを使用する主な目的は、「インスリンを出しまくって疲れている膵臓を休ませるため」です。十分に休息をとった膵臓がまた力を取り戻せば、飲み薬だけの治療に戻ることができる場合が珍しくありません。

 

この方法は膵臓のダメージが少なければ少ないほど効果があります。

 

現時点でのHbA1cがどれだけ高いのかはあまり関係がありませんが、HbA1cが高い状態にさらされていた期間や、これまで使用してきたお薬(膵臓を痛めつけるお薬がたくさん使われていなかったか)などと関係があります。

 

実際、開院してから4か月になりますが、たまたま行った尿検査で尿糖強陽性から発覚したHbA1c14%の方が(当院の器械では14%までしか測定できませんので、もっと高かったかもしれません)3か月程度でインスリンを卒業できました!

 

その方はこちらのアドバイス通りに食事や生活習慣も見直され、見違えるくらいよくなられました。このように、よい状態になられて喜んでいただけることが私たちの喜びでもあります。

 

なお、上記は主に生活習慣と関連する「2型糖尿病」に関してのお話であり、残念ながら「1型糖尿病」に関しては現時点では膵移植や膵島移植をしない限りインスリンの注射を中止することはできませんのでご注意ください。

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